「手相は当たるの?」とか「手相の根拠は?」とか思いますよね。「手相はまやかし」とか「占いに根拠はない」と言う人もいます。
『手相』は、数多くの実例と個々の事例観察から「この線・紋は、こうした意味・事象を示す」と体系・法則化された経験科学であり統計学です。
と言っても、今の科学の統計学とは全く別ものですが、数千年にも及ぶ膨大な経験科学が、手相の根拠となっています。
長い長い人間の歴史の中で、色々なものが発明されてきました。新しいモノやコト、流行が生まれ、多くが歴史の中に消えていきました。
習慣も道具も芸術も宗教も文化も科学も医療も、価値観も常識も流行も・・・全てのものが歴史的淘汰を受け、人に必要とされたもの、良かったもの、効果のあったものだけが残ってきました。
人間に有用なものだけが残っていく。これが経験科学です。手相も、歴史的淘汰を受けながらも生き残ってきたものです。
手相占いが、日本に入ってきたのはいつなのか?は不明ですが、江戸時代の手相の文献が残っているので、日本においても200年以上は歴史があると思います。
その長い時間をかけて、多くの先人達が「こういう場合には、どう手相に現れるのか」とか「この線があった人は、こういうことがあった」とか「この線の人は、○○な人が多い」とか「天下の将軍には、この相があった」とかとか。
手の平に刻まれた線や紋、各部の肉付きの具合や形象等を観察し、事象との因果関係を見極め、その意味づけを体系化・法則化したのが手相術になります。
決して、科学的エビデンスがあるわけではないけど、過去から積み上がった多くの経験値・経験則によって、手相術は出来上がってきました。
手相術も時代に合わせて、個々の意味・解釈が変遷していっています。
例えば、少し前まで結核は不治の病(治らない病気)だったのが、今は治る病気になっています。
手相にも死相と言われる相がありますが、現代の医療を当てはめれば、決して死相とはならないので、その意味は変わります。
結婚線の流年も、現在の平均初婚年齢を考えると変化させるべきものです。>2020年の平均初婚年齢は男性31.0歳、女性29.4歳
先人達の経験値・経験則が蓄積されて出来た手相術だからこそ、その意味も法則も変化していくべきものだと、私は思います。
- 手相は、数多くの実例と個々の事例観察から「この線・紋は、こうした意味・事象を示す」と体系・法則化された経験科学であり統計学
- ただし、今の科学の統計学とは全く別もの
- 手相の根拠は、膨大な経験科学であり、現在も経験則は積み上がっている
- 時代の価値観や常識に合わせて、手相の法則も進化させてもの